南砺市福光西太美小院瀬見にかつてあった水力発電所の紹介

推定混じりですが、

『小矢部川電気株式会社 小矢部川発電所』(大正3年3月1日:竣工運転開始時)

『石動電気株式会社 小矢部発電所』(大正15年:石動電気に合併、地鎮祭写真の文字は後で記入?)

『富山電気株式会社 小矢部発電所?』(昭和3年:富山電気移管)

『日本海電気株式会社 ?』(昭和4年:会社名変更)

『北陸合同電気株式会社 ?』(昭和16年:会社名変更)

『北陸配電気株式会社 ?』(昭和17年:会社名変更)

『北陸電力株式会社 小院瀬見発電所』(昭和26年:北陸電力発足、昭和26年当時の呼称?)

『北陸電力株式会社 小矢部川第一発電所』(閉所時の名称)

この後、刀利ダムの下流に現在の『小矢部川第一発電所』(富山県企業局)が運用開始しています。

 

余水の吐水口が見えます。

上部水槽またはやや下のほうに建屋があります。

後期の写真にある吊橋のコンクリート主塔がまだ設けられておらず、水圧鉄管がむき出しです。

(置県百年 富山県より)

 

これは閉所近い時期ですね。

(福光町史:下巻、2011/3

 

明治45年の地鎮祭。

(西太美公民館だより:第140号)

 

(西太美公民館だより:第140号)

 

閉所が近い時期の『小矢部川第一発電所』。

(北陸電力三十年史)

 

当発電所の上流に太美ダムが完成し、越流以外が取水できなくなり昭和40年7月4日閉所。

平成25年4月の発電所建屋付近の状況です。4年前の大水でほとんど跡形がありません。

 

カメラを構えている場所は、かつての川の上空数メートルでしょうか。

 

どこが基礎かまったくわかりません。

 

カメラを構えている場所は、発電所の構内です。

 

主塔の向こうに水圧鉄管の形跡もわかりません。

 

唯一残っている宿舎の基礎の横にある鉄塔です。

 

続いて、水圧鉄管跡、上部水槽、取水堰堤などです。

 

上部水槽から下方に鉄管の穴が見えます。右は吐水口。

 

上部水槽です。右穴が導水路、手前が沈砂槽。

オーバフローして左が水圧鉄管向け水槽。

見えませんが、手前に排砂ゲートとオーバフローで吐水菅の穴につながっています。

右穴は、高さ2メートル程度あり、徒歩30分程で取水口に行けるそうです。

コウモリだらけだそうで。

 

ここから上流の取水口あたり。太美ダム下流の小矢部川の谷底です。

導水路への入り口と思われます。明らかに人造壁です。

 

導水路の入り口の前から上流側を見たものです。

右の壁の上部が導水路と思われます。河川維持水が少々流れています。

 

上流を望遠すると、また人造物が。

 

ジャーン、小矢部川初の取水堰堤。

太美ダムも刀利ダムもないころ作られた幅10メートルもない堰堤。

大水では水没することもあったのではないでしょうか。

 

角度を変えて。

 

きれいな魚道です。

 

以上、全部大正初期に作られたものなのです。